中田宏「政治家の殺し方」
面白かった!
この活字嫌いの私が、あっという間に読み終わりました。
文章もとても読み易かったです。軽快で形式ばってなくて、でもきちんとした日本語。
丁寧すぎてちょっとくどく感じる部分もありますが、さっと読めました。
テーマもとても面白かった。
政治的な話とか中田さんの人生観みたいなものもあるけど、メインは横浜市長だった当時のスキャンダルの真相についてでした。横浜市の財政改革を断行した中田さんを恨んだ人達の起こした色んなことの真相。
とても恐ろしい話ではあるんだけど、有り得なくはないなと思えました。利権や既得権益って人をそうさせると思う。私達とも勿論無関係ではありません。
そして日本のマスコミの問題点。
まあ、私は日本のマスコミ嫌いなので、共感出来る愚痴だから楽しく聞けるという感じで読んでました(笑)当然、愚痴なんてレベルではないんですが。
マスコミ嫌いの人には本当に楽しいですよ!溜飲が下がります(笑)いや、もっといらいらしてもっと嫌いになっちゃうかも??
事実上破綻している地方財政をどう立て直すか。
横浜市でさえ、巨額の負債を抱えているものなんですね。知識なくて知らなかった…遥かに小さい地方都市に住む私にとっても怖い問題です。
収入が上がらないなら支出を抑えれば良いじゃないか、という話では済まないわけですよね。行政が支出を抑えるということは、既得権益や利権の問題だけではなく、生活に困る人まで出てくる。有利な方や採算の大きい方にだけ手厚い、というわけにはいかない。
それでも本で読む限り、中田さんの改革は非常に納得出来るものでした。規模が違うから同じ視点で論じられないとは思うけど、日本もこういう感覚で舵取りされなくちゃいけないんじゃないかなあ。でも一地方と国とでは反発されたらその力の大変さも全然違うだろうな。合理的に合理的に、と皆思ってると思うけど(だから野田さんが増税を掲げて立候補した時、世論で一番人気があったんだと思う)、いざ自分に火の粉が降りかかったら…
話がそれました。
次は堺屋太一と橋本徹の対談、大阪都構想の本を読んでます。何てミーハーな。まだ最初の、堺屋太一の文章くらいしか読んでないけど、こっちはこっちで視点が変わるので面白い!併せて読むと一層面白いかもしれません。これも大改革のお話。
地方行政から国が変わるかもしれない!
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